女性が働くとき、正社員と派遣社員、どちらの雇用形態の方が良い?

女性が働くとき、正社員と派遣社員、どちらの雇用形態の方が良いのでしょうか。「え、安定的な正社員の方が良いに決まっているでしょ?」と考える方が多いかもしれませんが、実はあえて派遣社員を選ぶ女性も存在するのです。
一般的に正社員と派遣社員の違いとして言われているのが「安定・不安定」「給与・待遇の違い」です。具体的に説明すれば「安定・不安定」とは、派遣社員は契約期間が終われば職を失ってしまうが、正社員はそう簡単にクビにはされないということで、「給与・待遇の違い」というのは文字通り、派遣社員より正社員の方が長期的に見て給与も待遇も良いということです。
こう考えると確かに正社員の方が良いと思いがちですが、「ワークライフバランス」という観点から見ると、そうとも言い切れなくなってきます。働く女性に対するある調査によると、正社員より派遣社員の方が「自分は幸せだ」と感じる割合が大きいという結果が出ました。正社員は夜遅くまでの残業や社内の複雑な人間関係に悩まされるのに対し、派遣はそういったことが少なく、プライベートに時間を多く割くことが出来るということがこの結果の要因です。

女性が働くうえでひとつ大きな問題になってくるのが、「産休」です。正社員であれば、比較的容易に産休を取れる(取っても周りから冷たく扱われない)時代になりましたが、派遣社員となると状況が異なるようです。
育児休暇を取れる主な条件として、「継続して雇用した期間が1年以上あること」「子供が1歳を超えても継続して雇用する見込みがあること」の2つがあります。これを満たせば派遣社員でも産休を取ることが出来るのですが、実際は「妊娠している妊婦を雇うことは出来ない」といったことを言われてクビにされてしまうケースがあるようです。人間の営みとして子どもを作ることは当たり前ですし、企業側はそれを許容する行動を取るべきなのですが、いまの日本には寛容な態度を取るほどの余裕が無いようです。

仮に産休を経て現場に復帰したとしても、今度は子育てと仕事の両立に悩むことになります。正社員であれば、平日は夜遅くまで働くことになりますから、その間子どもは保育園などに預けることになります。派遣社員であっても、同じような選択をすることになりますが、派遣の場合は正社員と比べて時間の融通が利きやすいので、そういった意味では派遣社員の方が子持ちの女性には適しているのかもしれません。

最終的に、正社員と派遣社員のどちらを選ぶかは女性のみなさん個々人の判断なのですが、どちらにせよ悔いの無い選択をしてください。