日雇い派遣労働ってなに?自分は条件に適しているかどうか

まとまったお金が欲しくて日雇い派遣で働こうとしたけど、どうやら禁止になったらしい。でも例外もある?

普段の月給がいまいち少ないため、旅行の費用など貯めたいと思い日雇い派遣を検討していたA子さん。
しかし、派遣会社からはこう言われます。
「日雇い派遣労働条件に入っていません」

どうやら、A子さんは年収が500万以下なので日雇い派遣ができないようです。

日雇いというとお金の困っている人がやるもの、というイメージがありますね。500万あるなら日雇いなんてしないでしょ!なんて怒りもあることでしょう。しかし、これにはわけがあるのです。

平成24年にこの日雇い派遣を禁止する法律が施行されました。
それまで、日雇い派遣労働者は過酷な状況にあったといいます。
労働者の弱みにつけこんで、悪い条件で働かせている派遣会社もあったといいます。
つまり、年収が低いとどんなに悪い条件でも日雇い派遣をしなければならない。という状況を改善するためです。

また、労働災害の問題も多かったといいます。
あきらかに労災に適用されるはずなのに、社会保険で治療を行うように指示されることがあったそうです。

なら500万以上の収入があれば日雇い派遣ができるでしょうか。
答えは「できます」

他にも、60歳以上、雇用保険が適用されない学生、世帯所得の合計が500万以上で主な生計者じゃない場合。

また、専門26業務と呼ばれる、特定のスキルや経験が必要な業務に対しても例外が認められます。

ソフトウェア開発
機械設計
事務用機器操作
通訳、翻訳、速記
秘書
ファイリング
調査

財務処理
取引文書作成
デモンストレーション
添乗
受付・案内
研究開発
事業の実施体制の企画、立案

書籍等の制作・編集
広告デザイン
OAインストラクション
セールスエンジニアの営業、
金融商品の営業

などになります。

年収が500万といいますが、複数の仕事の収入の合計金額ではありません。複数の仕事をしている場合、一番高額の収入がある仕事で判断されます。

また、定時制の高校に通っている学生は雇用保険に適用されるため、例外に含まれません。

以外にややこしい日雇い派遣ですが、31日以上の短期派遣は認められています。例外からはずれるならば、31日以上で契約するのも手です。