派遣社員と「年齢の壁」

仕事を探すうえで、よく話題になるのが「年齢の壁は存在するのか?」という議題です。年齢を重ねるにつれて仕事を探すことが難しくなる…。転職や派遣などでは「35歳限界説」なる説が流布しています。ですが、年齢の壁は本当に実在するのでしょうか?

結論から言えば、年齢の壁はあります。もちろん、法律としては年齢を採用基準にしてはいけないのですが、現実としては年齢を重ねるにつれて不利に働くことが多いです。たとえ話として、同じようなスキル・能力を持った男性2人がいて、片方は25歳、もう片方は45歳であったならば、どちらを選ぶでしょうか。私が企業の人事担当であれば、迷わず25歳の男性を選びます。理由は、若い男性の方がエネルギッシュに働いてくれそうだし、吸収力も高く、新しいことにも果敢にチャレンジしてくれそうだからです。逆に45歳となれば、ひょっとすると上司の方が若いなんてことが起こり得る訳で、そうなると社内の人間関係が面倒になりかねません。さらに言えば、45歳だと中途半端に経験を積んでいるがゆえに、仕事に対して頑固な姿勢を取ってしまい、新たな環境・仕事に順応しようとしない可能性だってあります。もちろん45歳の男性が本当はどんな方なのかは分かりませんが、現実問題として25歳と45歳を比較した時に、年齢が上だというだけでマイナスイメージを持たれてしまうという現状は理解しておく必要があるでしょう。

では、どうすれば年齢の壁を乗り越えることが出来るのでしょうか。一番単純な方法は、若者より仕事が出来るようになることです。当たり前と言えば当たり前ですが、いくら年齢を重ねていようが、仕事がバリバリ出来る人を断る理由はありません。特に年長者として、リーダーシップ能力や、問題解決能力が高い人材は重宝されます。他には専門的・特殊な仕事をこなせる人材であれば、年齢を問わず需要が高いとされています。
他に求められる能力はコミュニケーション能力です。派遣社員はある日突然会社にポッと入る訳ですから、積極的に周りと会話する姿勢を見せましょう。「どうせ派遣は数年で切られるし…」「ジェネレーションギャップが…」なんて言わずに、どんどん話しかけましょう。

「もう年だから仕事が見つからない…」と嘆く必要はありません。探せば必ず仕事は見つかります。年齢の壁を越えて、良い仕事が見つかることを願っています。